五島列島・福江島のジビエ料理教室を紹介します
※注意※
はじめに、シカを捌く写真などがあります。苦手な方は見ないでください。
気分が悪くなったり、不快な気持ちになる可能性があるので自己責任でお願いします。
こんにちは、kukumamaです。
昨年に開催された福江島でのジビエ料理教室について紹介したいと思います。
シカを捌いたりする写真があるので、注意して下さいね。
この料理教室は五島市役所職員や猟銃会の方が開催してくださっていて、今年も開催されていました。
福江島にはシカ、イノシシが多く生息しており、農作物の被害が絶えません。
日本内でも長崎県の鳥獣被害は上位であり、年間の被害額は恐ろしい金額になっています。2億円を超え、そのうち1億5000万円はイノシシによるものだそうです(長崎県ホームページより)。
五島列島にもシカ、イノシシが生息しており、福江島は過去にイノシシがいなくなったことがあるようですが、近くの島から泳いで海を渡ってきたみたいです。
夜中に道路を走っていると、必ずといっていいほど見かけるくらい生息しています。
猟銃会が捕獲をしていますが、高齢化や狩猟免許取得者の減少により、シカ・イノシシが増えすぎており、せっかく育てた農作物を食べられてしまっています。
そこで、五島市役所では生息数をコントロールするために、罠を設置し殺傷処分しているのが現状です。
昨年にはやっとジビエの精肉工場が作られました。
生きている生き物を殺傷するのは、とても心が痛みますし大変なお仕事です。
殺傷したシカ・イノシシの多くは焼却処分になっており費用がかかっています。
せっかくの命ですし、少しでも食べて欲しい、またこういった問題や現状を多くの人に知ってほしいという思いから、ジビエ料理教室が開催されています。
※注意※写真がでます。苦手な方はこれ以上は見ないでください。
五島市が設置した罠に獲物が入ると、捕獲に行きます。
シルバーのボランティアや猟銃会の方が罠の見回りをしてくださっているようです。
銃や電気槍などで動きを止め、動脈にナイフを入れ、血抜きをします。
そうして、捕獲した獲物を捌いていきます。
皮を剥いでいきます。
一か所に切れ込みが入るとあとは簡単です。
出血もほとんどなく、綺麗に剥ぐことができます。
この時に内蔵に傷をつけないように注意します。
皮が剥げたら、内臓を出していきます。
筋膜などでつながっているため、ここが一番難しいと思います。
内臓を傷つけてしまうと汚染の原因になるため注意して行います。
はじめの血抜きとこの作業の良し悪しで肉の味が左右されます‼‼
吊るして行うと、土などで汚れずに行うことができます。
少しずつ骨から肉を外していきます。
こうして取った肉をさらに分けていき、余分な脂肪や筋などを綺麗にしていきます。
臭みを取りたいかたは、鍋でアクがなくなるまで煮込むといいそうです。
私はそのまま焼肉にするのが好きです。
ヒレやロースなど部位によって味や触感が全然違います。
心臓やタンも絶品です。
生では摂取しないほうがいいです。必ず加熱してください。
料理人のプロが作ってくれた、シカのローストビーフ、シチュー、味噌肉そぼろです。
臭みもなく絶品でした。
五島図書館 にもジビエ料理に関する本が多くあります。
一度、食べたらはまっちゃいます。
殺傷処分したシカをもらい、自分で捌き、肉にしました。
慣れてくると、意外と簡単です。
少しタレに付け込んで、焼肉にしました。
とっても美味しかったです。
猟銃会も後継者不足で困っています。興味を持った方は狩猟免許を取得してみてはどうでしょうか?
福江島内でも取得可能です。
こういった現状を知ることで、みんなで問題解決していくきっかけになれば幸いです。